ヘリウムガスは、天然ガスの採掘時にほんのわずかしかとれない 貴重なガスです。水素に次いで2番目に軽い元素で、また地球に存在する 物質の中で最も低い温度で液化します。

全世界の生産の90%以上が、米国で生産されています。
無色・無味・無臭・無刺激性であり、重さは空気の約7分の1という軽さで 水にはほとんど溶けません。
人体に無害で、燃えたり爆発したりすることのない安全なガスです。
性質として気温が高いと膨張し、低いと縮む性質があります。 風船にガスを入れる際は入れ過ぎに注意して下さい。
声が変わるガスではありませんので決して大量に吸い込まないでください。 吸うと呼吸困難になるおそれがあります。
空気でふくらました風船は長期間しぼみませんが、 ヘリウムガスを入れた風船は、ゴム風船で8〜12時間 アルミ風船で2〜3週間でしぼんだりおちてきてしまいます。 アルミ風船はヘリウムガスを補充すればまた浮きます。

ヘリウムガスは安全なガス
 ヘリウムという名前を聞いたことがありますか? ヘリウムは気体の中で2番目に軽いので、風船をふわふわ浮かばせることができるんです。なぜ1番軽い気体を使わないのでしょう…ちゃんと理由があります。1番軽い気体=水素はヘリウムよりも約4倍も軽いので、風船に入れるとヘリウムよりも浮きますが、引火しやすい性質を持っているので爆発することがあるんです。理科の教科書などで写真を見たことがある方もいらっしゃると思いますが、1937年5月6日、ヒンデンブルク号というドイツの飛行船がニューヨークの上空で大爆発するという悲惨な事故が起こりました。原因はこの飛行船を浮かすのに使っていた水素に引火したからです。 でも、水素と違ってヘリウムは安全です。とても安定しているので、他の物質と反応するということはなく引火性もありません。ですから、風船はもちろん、飛行船の浮揚にも使用されています。しかし、風船の中に入っているヘリウムは純度が高く、酸素などは含まれていませんので吸入すると窒息する危険があります。ゼッタイに吸わないで下さい。


ゼッタイに吸ってはダメ!!
 ガスを吸い込むと声が変わる缶…昔流行りましたよね。この缶の中にヘリウムが入っているから声が変わるんですよ。知ってました? でも、この缶のガスを風船に入れても浮きません。それは、人間が吸い込んでも危険がないように空気中とほぼ同じ20%程酸素が混ぜてあるからなんです。 一般的に人間の体は、大気中の酸素濃度が16%以下になると酸素欠乏症の症状が現れるそうです(これには個人差があります)。浮いている風船に入っているガスに酸素は含まれていませんので、ゼッタイに吸わないで下さい!!


なんで風船が浮くの?
 先ほどヘリウムは2番目に軽い気体です…と説明しました。空気はヘリウムの約7倍の重さがあります。重いものの中に軽いものがあると浮かぶということなのですが…例えばお風呂の中にピンポン玉を沈めてもプカプカ浮いてきますよね。これは、お風呂に入っているお湯よりピンポン玉の方が軽いからなんです。お風呂のお湯を空気、ピンポン玉をヘリウムに置き換えて考ると…もう、わかりましたよね。ヘリウムがたっぷり入ったボンベと、使い切って空になったボンベはどっちが軽いでしょう? おまけの話です。 以前お客様からご質問があったのですが、どっちだと思いますか?ヘリウムを風船に入れるとフワフワ浮くというのは空気と比べて軽いからであって、重さがゼロもしくはマイナスということではありません。ちゃんとヘリウムにも重さはあります。ということで、ボンベの中にヘリウムが入っていれば入っているほど重いので、正解は…空になったボンベの方が軽い、でした。
(ちなみに満タンと空のボンベの重さの差は計算上1kg位しかないようです。)


どこでヘリウムがとれるの?
 ヘリウムは空気中にごくわずかしかありません。しかも日本ではほとんど採れないので海外から輸入しています。主にアメリカのテキサス州やオクラホマ州でヘリウム含有濃度が高い天然ガスから分離させるそうです。


暖房入れたら風船が元気になったよ!?
 何年か前に、某番組で“ドライヤーの風をを風船に当てると元気になる”と放送されていました。気体は温度が上がると膨張する性質を持っているので、夏の屋外や暖房が効いている部屋・温風が出ている所の前などへ移動すると、風船の中のヘリウムや空気が膨らんでパンパンになる事があります。ただ、パンパンになりすぎて時には割れてしまう事もあります。どんな風船も割れるのはイヤですよね?!  では、どうしたらいいでしょう。暖かい(暑い)所に持っていくと膨張するので、夏は屋外と車の中で特に注意が必要です。外では注意しきれないと思いますが、車の中はちょっと温度を下げてから風船を入れるとよいでしょう。邪魔になるから…などと言って車の中に置き去りにするのは避けましょう。また、冬は屋内で注意を払う必要があります。特に浮いている風船は、暖房が溜まりやすい高い所フワフワしています。他にも、冷暖房の風などが直接当たる場所はできるだけ置かない方がいいですし、急激な温度変化も避けた方がいいですね。…ということはもちろん、ドライヤーで温風を直接当てるのも(特にフォイルの風船の場合、フィルムが熱によって変形してしまうということも充分に考えられます)好ましくないです。これらのことを注意すると、以前より風船は割れずに楽しめますよ♪  (風船の不良品やどこかにひっかけて割れることはありますので全く割れない訳ではありませんが…)


ボンベと補充缶の違い
 大きさは様々ですが風船屋さんが主に使っているのは灰色のボンベに入っているヘリウムです。一方大きいおもちゃ屋さんなどで売られているのはスプレータイプの軽い缶ですよね。2つとも同じヘリウムが入っていますが、大きく違うことがあるんです。それは「ゴム風船を膨らませることが可能か、不可能か」です。ボンベや缶に入っているヘリウムにかけられている圧力が、ある程度高くないとゴムの風船を膨らます事はできません。補充缶の方のヘリウムはあくまでもフォイル風船の補充用なので弁が傷つかないよう低圧になっていますし、高圧にするには缶も丈夫にする必要があります。ボンベの方はかなりの高圧でヘリウムが閉じ込められていますので、ガス注入用の器具をつけて、ゴム風船やフォイル風船などのそれぞれに適した圧力に調整して使用します。ちなみに、ボンベが重いのは高圧に耐えられるように作られているからで、ヘリウム自体の重さはおよそ1kgしかありません。

 



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